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[業界研究] 精密・医療機器
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精密機器業界一眼レフカメラは全地域で売り上げを伸ばす世界的にも日本のメーカーがトップクラスのシェアを占めているデジタルカメラ市場も、レンズ交換式カメラを中心に想定を上回る速さで出荷数を伸ばしている。一眼レフは全地域で売り上げを伸ばしているが、中でも中国を中心としたアジア、北米は強い。また各メーカーとも次々と新製品を発表、単価も上がっている。コンパクトカメラも新興国を中心に成長が見込まれるが、新規参入が容易であることから競争は厳しく、韓国、中国のメーカーに追い上げられている。さらにはスマートフォンや携帯電話のカメラ機能が高性能になったことからデジカメの優位性も低くなり、今後も新規需要につながるマーケティング戦略が問われることになりそうだ。 2011年動向と2012年予測社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会の2011年調査によると、2011年における総出荷金額は、トータルで前年比94.6%とマイナスになった。ただ、複写機・複合機、シュレッダー、タイムレコーダーなどはプラスとなっている。海外出荷金額も、前年同期比94.7%のマイナスとなってはいるが品目別でみるとプラスとなっているものもある。尚、同協会では、2012年は、国内においては、モノクロ機は金額・台数とも前年割れが続き、金額・台数共に前年よりマイナスと予測する一方、フルカラー機は復興需要及び各社のソリューションニーズに対応した新製品投入により、金額・台数共に増加すると予測。 |
業界関連用語
●IC(アイシー)/LSI(エルエスアイ)
電化製品などさまざまな製品に組み込まれている半導体の基盤となる電子回路のこと。ICカードにもこの回路が使われている。
●トイデジカメ
トイカメラとデジタルカメラの機能を併せ持ったカメラ。「トイデジ」と略されることもある。一般にピントがあまい、色調が独特、低機能などの特徴が挙げられるが、手軽さと個性的な写りに魅力を感じる人も多く、若い世代を中心に人気である。安価でデザイン面を重視している物も多い。
医療機器業界
医療に役立つ機器を作る
医療に役立つ機器を作り、医療機関に販売提供するのが医療機器メーカーの仕事。一言で医療機器といっても、大きく次の4つに分けられる。CTや内視鏡のような「診療機器」、カテーテルやレーザー治療、手術などに使用されるメスなどの「治療機器」、ペースメーカーや人口骨などの「生体機能補助・代行機器」、眼科用品や家庭用医療機器など「その他の機器」があり、日本のメーカーは「診療機器」に強いと言われている。厚生労働省の発表によると2010年度の国内の医療機器生産総額は1兆7,134億円で、前年と比較して1,372億円(8.7%)の増加となっている。医療現場での事故を減らす取り組みも
人の命を預かる医療現場では、ちょっとしたミスが医療事故につながりかねない。そこで、医療機器業界では、医療関係者向けに正しい機器の使い方を伝える研修やプログラムを行い、事故防止につなげる取り組みにも力を入れている。2008年4月からは医療機器の安全性を高めるため、病院側が医師や看護士に継続的な研修を行うことが義務付けられたため、これらの研修プログラムのニーズは今後ますます高まるといわれている。
アジア中心に輸出量拡大を目指す
医療費抑制政策が実施され、また経営が悪化する医療機関が増える中にあって、今後、医療機器業界が国内市場で金額ベースの拡大をとげるのは難しいと考えられる。そうした中、注目されているのがアジアを中心とする新興国の市場だ。もともと医療機器の市場はアメリカやEU、日本などの先進国に偏っていたが、今後は急成長を続ける中国やインドなどへの輸出が生き残りのための鍵となりそうだ。
業界関連用語
●埋め込み型中心静脈ボートシステム
薬剤を体外から頻繁に注入するための経路として、あらかじめ皮下に埋め込んでおく医療機器。薬剤を長時間投与するような場合の利便性や投与ルート確保の簡単さなどの理由から、近年、大幅に普及している。
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放射線を使わずに、体内の画像を撮影する先端医療装置。核磁気共鳴画像法magnetic resonance imagingの略。
●AED(自動対外式除細動器)
突然、心臓の筋肉がまひ状態になり血液を全身に送れなくなった時、心臓に電気ショックを与えることで正常なリズムに戻すための医療機器。一般財団法人日本救急医療財団のHPにてAED設置場所を検索できる(但し公開に同意されたもののみ)。医学的判断ができない一般の人でも使えるように、操作をAEDの発する指示音声にしたがって行えるよう設計されている。