就活大百科[キーワード1000]就活でわからないことは、すべてここでカバー! 就活ノウハウ、業界研究、職種研究、就活の疑問を解決!

就活大百科 キーワード1000 TOP > 業界研究 > 印刷・事務機器関連

[業界研究] 印刷・事務機器関連

INDEX
関連キーワード

概要

本や雑誌、ポスターやお菓子のパッケージなど、写真やイラスト、文字などが入った画像をプリントし、世の中に広めるのが印刷業界の主な仕事。文具・事務機器メーカーは、使いやすい文房具や事務機器を生み出し、世の中に広める。

印刷業界

出版業界や広告宣伝事業を支える

世の中にある本や雑誌は、写真や文字をきれいに写し出す印刷技術なくしては成り立たない。また、駅や街で目にするポスターや看板、お菓子のラベルや化粧品のパッケージから段ボールまで、生活の中で目にする紙には、文字や写真が印刷されている。これらの印刷をするのが、印刷会社の主な仕事だ。紙だけにとどまらず、液晶シートやデジタル家電など、産業資材への印刷技術も進化している。


新事業にも力を入れるなど、多様化が進む

印刷産業は市場規模約7兆円、参入事業者は約3万2,000社にものぼる巨大市場であるが、8割近くが従業員10人以下の事業者である一方、売上高が1兆円を超す事業者もあり、大手事業者と小規模事業者が混在する業界構造であると言われる。
日本の印刷産業を取り巻く環境は、電子書籍の台頭やITの普及などを背景に大きく変化しており、印刷市場は新たな局面を迎えている。従来型の印刷出荷額は徐々に減少しているが、全日本印刷工業組合は、印刷産業は我が国の情報加工分野における主力プレーヤーの一つであることに変わりはないとしている。事実、ソフトサービスの売上高シェアが増えつつあり、印刷会社の中には出版事業での実績を活かしたコンテンツ制作や配信事業に進出しているところも多い。また、印刷のデジタル化によって、部数の少ない印刷にも対応する小ロット印刷や必要なときに必要なだけ印刷できるオンデマンド印刷など、短期間でよりスピーディな対応ができる仕組みも広まっている。

環境に優しい印刷技術の開発も注目される

今やどの業界でも環境対策は必要だが、印刷業界でもこの傾向は同じ。有害物質を含まないインクを使用したり、水資源を使わなくてすむ「水なし印刷」、使用する資材のリサイクルなど、地球に優しい印刷技術の研究開発も、常に行われている。

業界関連用語

●デジタルサイネージ
表示と通信にデジタル技術を活用した電子看板。ビル壁面の巨大ディスプレイや広告用動画ディスプレイなどで広く利用されている。印刷物を取り替える手間や時間が必要なポスターとは違い、デジタル通信で表示内容を随時変更することができるため、設置場所や時間帯によってかわるターゲットに向けて、タイムリーな情報発信が可能だ。印刷会社の中には、特異なデジタル技術を使ってデジタルサージの販売事業を始めているところも多い。印刷会社の中には、特異なデジタル技術を使ってデジタルサイネージの販売事業、販売事業を行なっているところも多い。

電子ペーパー
紙のように薄く、軽く、紙にインクで書いたように読みやすいが、パソコン上のように電気を使って何度も書き換えができるペーパー。大手印刷会社や各種メーカーが開発に乗り出しており、紙に代わるメディアになるのではないかと注目されている。今後は低価格化が普及の鍵と言えるだろう。

●CTP
Computer to Plateの略。ここ数年の一般的な印刷手法のこと。数年前まで、印刷データをパソコンで作成した後、印刷をするためのフィルムを印刷することが必要だったが、この方法ではフィルム出力の手間を省いて直接刷版に焼き付けることができるため、大幅に工程と時間を短縮できるようになった。

どんな仕事があるの?

営業
クライアント(出版社や広告代理店)の要望を吸い上げたうえで、企画提案を行い、クライアントと工場の窓口として、入稿から納品までの全工程に携わる。

企画
クライアントのビジネスに役立つ広告宣伝プランや印刷技術を使った新企画などを立案する。

●DTPオペレーター
パソコン上で雑誌・書籍・広告などの印刷物をデザイナーの指示に従いレイアウトする仕事。会社によってはデザイナーが兼任するケースもある。

●研究開発
インクや印刷機などの印刷技術を改善したり、次世代の技術を研究開発する。

生産管理
制作現場の全工程を理解し、品質、コスト、時間を管理する。品質管理と効率面のコントロールが重要な仕事。

ページTOPへ

文具・事務機器業界

使いやすい文具や事務機器を企画開発する

パソコンやスマートフォンの普及により、ペーパーレス化とともに文具や事務機器の出番も減っているものの、「書きやすい」「使いやすい」「おしゃれ」などの理由でヒット商品として人気の文房具もある。近年では消せるボールペンなどがヒットした。使い手の要望や意見を汲み取り、使いやすくて、持ちたくなる文具や事務機器を生み出すのが、文具・事務機器メーカーの主な仕事だ。

また、企業では、オフィス用品を通販で買う方法が主流になっている。カタログに紹介されている商品は、文房具や事務機器だけではなく、飲料やお菓子、家具など幅広く、オフィス環境に必要なものがほとんど揃っている。注文すると翌日に届くなどスピードの速さと、価格の安さが特長。各社ともに、値下げ競争が続いている。

2012年度は新製品投入が鍵

2011年の事務機器の総出荷金額は、前年比94.6%の1兆4,569億円となった(社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会調べ)。しかし、2012年度に関しては、複写機・複合機などのフルカラー機は復興需要及び各社のソリューションニーズに対応した新製品投入により、金額同102.6%、台数同105.5%と予測されている。

業界関連用語

●MPS(マネージド・プリント・サービス)
大手事務機器メーカーが行っているサービスの1つ。メーカー側が顧客のオフィスに点在する出力機器の配置を提案し、さらに運用を請負うことで、継続的に業務改善とコスト削減を追求していく。

●グリーン購入法
国や自治体、製造メーカーなどが環境負荷の小さい商品を作り、広めるための法律。文具業界でもこの法律によって、リサイクル紙製品や再生プラスチックの活用などを心掛けている。

どんな仕事があるの?

営業
自社商品を、顧客である企業や個人に提案・販売。顧客の要望を聞き出し、商品の改善や新商品企画に役立てる。

商品開発
顧客の要望や意見を踏まえて、商品を改善したり、新商品を企画開発する。

●情報システム
生産管理在庫管理などの情報を適切に保存・管理・流通させるためのシステムをつくり、維持する。主にコンピューターとそれをつなぐネットワーク、それらの保守運用全体が仕事。

生産管理
生産効率を高めるために、生産に関する予測・計画を立てて管理をする。効率のよい生産体制を統括する仕事。

基礎研究
商品の品質を改善したり、新しい商品開発に役立つ機能を研究開発する。