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[業界研究] スポーツ・玩具・その他メーカー

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関連キーワード

概要

スポーツをするためにはいろいろな道具が必要になる。スポーツ・レジャー用品業界では、「人気プロ選手がいるから、このスポーツ用品は今後、需要が伸びるはず」「話題性があるから、市場が膨らむのではないか」などのマーケティングデータを参考にしながら、商品の開発・製造を行う。玩具業界では、乳幼児から高齢者まで、情緒を育てたり余暇を楽しく過ごすために欠かせない遊び道具を作る。


スポーツ・レジャー用品業界

少子化やライフスタイルの多様化の影響で苦戦を強いられる

経済産業省の「工業統計調査(平成22年確報)」によると、従業員4人以上の事業所における「玩具・運動用具製造業」の事業所数は1,134カ所、従業員数は2万1,697人、製造品出荷額は4,224億7,200万円となった。スポーツ用具の分野では、少子化の影響による競技人口の減少が問題となっているほか、個人消費の低迷、ライフスタイルの多様化などの要因で市場縮小傾向が続いている。このため各メーカーは、競技用製品の強化以外にも、市場の成長が見込まれる中国をはじめとした海外向けや女性向けの商品開発に力を入れ始めている。一方、玩具メーカーも少子化の影響を大きく受けて縮小傾向が続いており、大手同士の再編も相次いでいる。

マラソン人気でシューズやウエアの売行きが好調

市場の中で特に急成長を続けているのがアスレチック、フィットネスなどウエルネス分野の用品。中でもお金を使わずいつでも始められる手軽さが受けて、マラソンの人気が高まっている。ブームのきっかけは2007年に始まった「東京マラソン」と言われているが、今では単に自分で楽しむだけでなく競技を目指す本格派ランナーも増えている。またウォーキングシューズ市場も好調で、女性用を中心に売り上げを伸ばしている。さらに若手プロゴルファーたちの活躍によりゴルフ市場も好調で、特に女性向けゴルフ用品市場は数年続けて拡大。一方、男女兼用や子供向けも含めた市場全体は縮小傾向にある。尚、今年度から中学校の授業にてダンスが必修化されるため、ダンス用品の売れ行きにも期待がかかる。

スポーツ体感型ゲームが話題に

時間や場所にとらわれずに行えるスポーツとして、自宅でできるスポーツ体感型ゲームが話題を呼んでいる。種類は、ボウリング、ゴルフとさまざまで、実際に自分の身体を動かすことで遊ぶことができる。また、継続的に行わないまでも、スポーツを楽しむ「入り口」となる可能性ついての評価が高いことも、明らかになっている(経済産業省調べ)。

業界関連用語

●ウエルネス
疾病や障害の有無に関わらず、心の豊かさ・生命の尊厳を大切にし、食・身体活動・休養・睡眠をバランスよく取り入れて生活習慣を改善し、生活の質(QOL)を高めて生涯にわたるより健康なライフスタイルの確立を目指す生き方のこと。最近、人気のヨガやピラティスを始め、フィットネス全般を指してウエルネス分野のスポーツと呼ぶ。

●スポーツ量販店
大型店舗を構え、商品を格安価格で売る量販店の業態は、流通業界でも「新流通」と呼ばれ、注目されている。品揃えが豊富で店舗へのアクセスもしやすいため、消費者の心をつかみ、ここ数年で急成長を遂げている。

●eスポーツ
「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略。コンピュータゲームやビデオゲーム上で行われる競技のことを指す。日本ではまだ浸透していないが、海外ではスポーツとして認識されており、例としてIOC(国際オリンピック委員会)では、チェスや、ビリヤード、囲碁等の国際競技団体が加盟団体や承認団体になっている。

どんな仕事があるの?

営業販売
小売店に対して商品の宣伝営業を行う。スポーツ関連イベントのような販売促進活動の企画を立てたり、実施を任されたりすることもある。

●商品管理
商品の耐久性や安全性の確認を行うほか、生産工程の維持管理を行う。

企画
新商品の企画を行う。また、イベントや販売戦略を立てることもある。

●研究開発
商品の開発設計を行う。素材の基礎研究のほか、さまざまな実用化実験を行う。

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玩具・その他メーカー

不況に強いおもちゃ業界

2010年度の国内における玩具市場規模は、店頭価格ベースで6,699億円、前年度比103.5%だった(日本玩具協会調べ)。2010年度の玩具市場において、金額ベースで最も伸びが大きかったのは男児玩具、男児キャラクター、カードゲーム。
特に男児キャラクターは、2009年度に29.5%伸びたあと、2010年度にさらに5.8%伸ばした。前年に市場を牽引した「ベイブレード」をはじめとする男児バトルホビー玩具が、2010年度も底堅い売れ行きを示したのに加え、男児の間で有名なヒーローキャラクターシリーズが男の子の心を捉え、圧倒的な強さを発揮した。女児玩具で特に伸びたジャンルは、着せ替え(人形、ハウス)と、女児の間で人気のキャラクターグッズとの両分野。
また、ハイテク系トレンドトイが前年度比で8.2%伸びたのは「Tamagotchi iD」などの人気によるものであるとしている。

輸出に力を入れる楽器業界

楽器業界は大手2社による寡占状態で、その系列に多数の部品メーカーが軒を連ねている。国内市場は少子化の影響や市場の成熟などで、今後の発展は見込めない。そのため、経済的発展によって所得が上がってきたアジアの国々への輸出に力を入れている。また需要拡大を見据えて、低いコストで生産できる体制も強化している。

業界関連用語

●東京おもちゃショー
社団法人日本玩具協会が主催する玩具の展示会。1962年に「日本玩具国際見本市」という名称で始められて以来、毎年行われている日本最大の玩具ショー。

●日本おもちゃ大賞
日本玩具協会主催で、玩具市場を活性化させ、メーカーの開発力に刺激を与えることを目的に2008年に創設された。子供向けの玩具を大賞とした「共遊玩具部門」「キャラクタートイ部門」などのほかに、大人も楽しめる「ハイ・ターゲット・トイ部門」「イノベイティブ・トイ部門」など、全部で計7部門ある。

どんな仕事があるの?

マーケティング
市場をリサーチ・分析し、新商品の開発や既存商品のリニューアルを考案する。商品の魅力を消費者に伝え、購買意欲をかき立てるようキャンペーンの立案・企画なども行う。

営業
自社商品を扱う卸問屋、販売店に対して、商品の宣伝営業を行う。

●商品企画
既存の商品を改善するほか、新商品の企画を行う。消費者ニーズを探り、新しい価値感を創出・提案する。

生産管理
スケジュールや計画を立て、スムーズに生産できるよう手配をする。