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[職種研究] 診療放射線技師

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何をやる仕事?

病院などの医療機関で検査に欠かせない放射線装置(レントゲン撮影機器やCTなど)を使い検査を行うプロフェッショナルが「診療放射線技師(RT:Radiological Technologist)」。

医療において放射線を使う行為はもともと医者が担当していたが、医療の専門化が進んできたこともあって、放射線を使った機器の操作は、高度な放射線検査の技術を身に付けた「診療放射線技師」がもっぱら行っている。

主な勤務先は病院や診療所になるが、医療機器メーカーの開発部門、原子力発電所、検査機関などもある。

放射線装置といえば、X線撮影(レントゲン撮影)がよく知られているが、今ではX線を使って身体の断面を撮影するCT(コンピュータ断層撮影)検査のほか、微量の放射性物質を含む薬を用いて臓器の働きを検査したり、癌の診断にも有効なRI検査(ラジオアイソトープ検査)、磁石と電波を使って身体の断面を撮影するMRI(磁気共鳴画像)検査についても「診療放射線技師」が操作を行っている。

こうした操作を行うには、放射線の専門知識はもちろん、解剖学や生理学などの知識も必要。
さらに、こうした機器はコンピュータによって制御されているので、コンピュータの取扱いや知識に馴染むことも求められている。

また、微量とはいえ、X線や放射性物質の取扱いには危険が伴うため、慎重さや注意力は極めて重要になる。

どんな能力やスキルが求められるか?

■「診療放射線技師」になるには、厚生労働省が行う「診療放射線技師国家試験」を受験し合格する必要がある。

■放射線医療に関する専門知識、医学・生理学・解剖学などの知識、コンピュータに関する知識など、幅広い知識の習得と学習が求められる。また、医療技術は日夜進化しており、常に新しい医療医療機器に関する情報には耳を傾けておかなければならない。

■検査に不安を抱く患者の気持ちをやわらげる気配りや会話術に加え、スムーズに検査を行う説明力やコミュニケーション能力は重要。

■検査中に異変がないかを見極める注意力と洞察力も必要。

■繊細な操作が要求されるとともに、危険な物質を取り扱う気の抜けない現場なので、常に冷静で慎重に業務を行うことが求められる。