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日本の大学を卒業後、オーストラリアへ。

日本の大学を卒業後、

オーストラリアへ。

現地就職を実現した私の「就活必勝法」

インターンシップ&キャリア

現地大学勤務
オーストラリア在住 S.K.さん

日本の大学で国際関係学部を卒業後、オーストラリアの大学院修士課程に進学し、平和紛争学を専攻。卒業後、現地で就職活動を行い、母校の大学に就職。

「国連に就職する」という志を抱き、オーストラリアの大学院に進学

高校生の頃から「国連で働く」という目標を持っていました。外務省の国連への若手の採用を支援するプログラムがあることを知り、このプログラムに挑戦するため、大学では国際関係学を専攻し、在学中にニューヨークで語学留学を経験しました。 ビジネスレベルの語学力が必要条件だったため、日本の大学を卒業後、さらに海外の大学院に進学しようと考えました。

大学院進学のための留学先を決めるにあたって、まず検討したのが国や地域です。英語力を磨くという目的もあったので、英語圏のアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドに絞り込みました。 アメリカの大学院は授業料が高く、カナダは寒さが苦手な私には厳しいかもしれないなど、消去法でさらに絞り込んでいきました。 その結果、初めて海外体験をした国がオーストラリアだったことと、気候が暖かいという理由で、オーストラリアの大学院に進学することを決めました。 当時、私が学びたかったのは「平和紛争学」です。複数の大学院を受験し、運良くすべて合格。世界大学ランキングの高さを考慮して大学院を選び、修士課程に進学しました。

実際に大学院で平和紛争学を専攻して国連の役割やこれまでの活動を詳細に学び、私のやりたいこととギャップがあることに気づきました。 NGOなど草の根運動に携わって、現地の人々と一緒に改善していくほうが合っているかもしれないと考えるようになり、現地就職にチャレンジすることを決めました。

自力で求人を探すのは当たり前。海外での就職活動は、想像していた以上に厳しい!?

日本の大学生は在学中に就職活動を行いますが、最終学年でも講義や課題に追われるため、在学中に就職活動を始めることは難しく、卒業後に就職活動を始めました。 オーストラリアでは自分で求人を探して応募するのが一般的です。 そして、どんなに優秀な大学を卒業していても、インターンシップやボランティアなどの実務経験がなければ採用してもらうのは難しいのが現状です。 私は大学院在学中、知り合いのツテでNGOを紹介してもらい、長期のインターンシップを経験していました。

インターンシップ先では難民の移住支援を担当したのですが、仕事が残っていても緊急性のある仕事が残っていなければ、 残りの業務は次の日に回して定時になったらみんな当たり前のように帰宅していました。 強制的な飲み会もありません。 これだけワークライフバランスが充実しているのなら、きっと、幸せな人生を送ることができるだろうと思いました。

いざ就職活動を始めてみると、苦労の連続でした。 留学生が飽和状態で求人数が圧倒的に少なく、選んでいる余裕は一切ありませんでした。 そのため、「自分にできそう」と思った求人へ、かたっぱしから応募をしていきました。

日本では学生時代の専門と異なる分野の仕事に携わることがありますが、 海外では自分のバックグラウンドや強みを生かした仕事に携わります。 大学の専門とまったく異なる分野で就職することは、大変難しいです。

私も学生時代の専攻や自分の強みと関連付けながら、就職先を検討していきました。 日本の大学で学んだ国際関連学を生かして、国際的なビジネスを展開している組織や会社に就職したい。 日本語ネイティブである強みを生かせる仕事はないだろうか。このような視点で一般企業やNGO、自治体、大学などの求人を探していきました。

一般企業は日本に現地法人がある会社を中心に、貿易やエネルギー系、観光系など。 NGOはインターンシップ先の団体も含め、留学生の支援団体など。 市の職員や政府管轄の団体などは永住権がなくても応募できるものもあったため、積極的に求人を探していきました。そして、大学職員の求人にも応募しました。

選考フローはどの企業や団体も似ています。 まず応募時にレジュメ(履歴書)とカバーレター(スキルや経験についてのサマリー)を提出し、書類選考に合格したら、面接に進みます。 日本の企業は数回面接を行うのが一般的ですが、オーストラリアは1回のみというケースが大半。つまり、書類選考でかなりの人数を絞り込んでいることになります。

結局、80社以上に応募し、面接まで進んだのは3社。 そのうち、2社から内定をもらいました。この間、10か月。 就職活動後半、レジュメとカバーレターを何度も友人に添削してもらい、内容をブラッシュアップして、ようやく書類審査を通過するようになりました。

レジュメやカバーレターは日本の履歴書や志望理由書のようにフォーマットが決まっていません。 自分でフォントの種類や色、サイズをアレンジします。自由度が高い分、アピールしやすいのですが、逆に言えば「退屈な内容だな」と思われたらすぐに弾かれてしまう。 言葉の選び方も含めて、より印象的な内容にすることが求められるのだと思いました。

オーストラリアには「研修」や「同期」という概念がない。昇給・昇格は自分で勝ち取る!

私が就職したのは、母校の大学です。
大学は様々な国際的なプロジェクトを実施しており、それぞれのプロジェクトは部署ごとに管理されています。 たとえば、私が最初に就職した国際開発部では、アジア太平洋地域の持続可能な発展をサポートする、オーストラリア政府関連のプロジェクトを扱っていました。 次の異動先では、海外からの使節団(大学、研究機関、政府など)の大学への正式訪問の管理、運営をしていました。現在は大学の学部に異動し、研究プロジェクトを扱っています。

1年目は「Development Assistant」としてプロジェクト担当者のアシスタントを務めながら業務を覚えていきました。 「Development Coordinator」 に昇格後、キャリアアップのために異動し、2つ目のプロジェクトでは「International Event and Visit Officer」として働きました。 現在は「Senior Project Officer」として、二酸化炭素を化学品や燃料などの有価物に効率的に変換することを目指す国際的なプロジェクトを担当しています。

大学院時代にインターンシップを経験していたので、オーストラリアの働き方を理解できてはいたものの、実際に働いてみると、数多くのギャップを感じました。 まず良い点を挙げると、やはりワークライフバランスは最高です。 プライベートを大切にする文化が根付いていて、勤務時間を自分で決めることができます。 有給休暇に加えてCarer's leave (家族やパートナーがサポートを必要とする際に取得可能な休暇)、Sick leave (病気休暇)、産休、育休(男女問わず)なども取りやすい環境です。 また、日本よりも物価が高いので、当たり前かもしれませんが、日本よりもお給料も良いです。 職場は国際色豊かで、さまざまなバックグラウンドの職員が在籍しています。 とても賑やかで、このような環境で仕事をするのがとても楽しいです。

一方、「私が英語のネイティブだったら、もっと仕事ができただろう」と思うことが何度もあります。 担当するプロジェクトで頻繁に使う専門用語があり、新しいプロジェクトを担当する度に一から覚える必要があります。 初めて知る単語が多く、事前に資料を読み込んでから会議に出席するなどの努力をしなければ会話についていけません。

部署異動や昇格・昇給のシステムも日本とは異なり、自分で空いているポジションを探さなければなりません。 就職活動と同じようにレジュメとカバーレターを書いて提出し、面接を通過すれば新しいポジションに就くことができます。 私はこれまで2回異動しましたが、それは「今いる部署には昇格や昇給の機会がない」と思ったからです。

そして、オーストラリアには「研修」という日本企業では一般的な制度がほとんどありません。 一部の職域や企業にはGraduate Programという新卒に向けた就職プログラムがある場合もありますが基本的には入社時期がそれぞれ異なるため、「同期」という概念もあまりありません。 入社すると、「これがあなたの仕事。頑張って学んでね」と言われるだけ。隣の席の人に仕事の流れを教えてもらい、自分から積極的に質問して学んでいくしかありません。そのため、受け身の人にはかなり辛い環境だと思います。

日本人の自分を雇ってもらう価値はどこにあるか。徹底的にアピールすることが大切!

もしも皆さんが現地就職を希望しているのなら、留学先の学部選びからしっかり考えることが大切です。 海外では専門職のほうが就職しやすい傾向にあります。どんな仕事に就きたいのか、どの国で働きたいのか。 そして、どんな仕事なら海外で需要があるのか。あらかじめ、これらについて考えた上で、関連する学部を選ぶことをおすすめします。

また、現地就職を成功させるには、実務経験が必須です。私はインターンシップの経験が非常に役立ちました。 日本での就業体験ではなく、現地のオフィスで働いた経験を持っていると、就職に有利になります。

私たちは英語のネイティブではありません。海外ではそれがネックになります。雇用する側からしてみたら、「オーストラリア人ではなく日本人のあなたを雇う価値はどこにあるの?」と当たり前のように思うことでしょう。 その価値は、皆さん自身がアピールしなければ相手に伝わりません。

日本に帰国せず、オーストラリアで就職をしましたが、実は就職活動中に、現地で開催されたマイナビの「Japan Career Fair in SYDNEY」へ参加し、日系企業にも応募しました。 日本の就職活動の進め方なども詳しく教えてくれたので、とてもありがたかったですね。日系企業は、私の留学経験を高く評価してくれたので、ここでも日本とオーストラリアの違いを感じました。

現地就職は大変なことがたくさんありますが、「easygoing」の考えで焦らずにやるべきことを着実にやって臨めば、きっと海外現地就職もうまくいくと思います。 皆さんの就職活動がうまくいくよう、応援しています!

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