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留学とワーキングホリデーを“手段”に変える

ITから教育事業まで、海外経験を強みに変換する方法

留学とワーキングホリデーを

“手段”に変える

ITから教育事業まで、
海外経験を強みに変換する方法

Y.O.さん

英語教員 兼 教育事業者
日本在住 Y.S.さん

大学在学中にニュージーランドへ留学し、大学院修了後には再び同国でワーキングホリデーを経験。帰国後はIT企業でグローバル対応を担当し、その後、英語教員に転身。現在は探究型教育を推進する事業を運営し、次世代のグローバル人材育成に尽力している。

「逃避」から始まった留学が、“自分を変える力”になるまで

「留学」と聞くと、かっこよくてポジティブなものに思われがちですが、実は私にとっては“逃避”からのスタートでした。少しネガティブな動機から始まった私の留学と、その後のワーホリ経験が、どのように自己成長へつながったのか。そのリアルな体験を振り返ります。

大学2年生の当時、私はマーチングバンド部に所属し、全国大会を目指す厳しい練習に追われていました。名門チームのため、練習は想像以上にハード。心身ともに疲れて、退部を申し出たものの、監督からはむしろ励まされ、不本意なまま苦しい練習を続けている状況でした。そんなときに浮かんだのが私の大学で積極的に進められていた「留学」でした。ある意味、“自分を守るための決断”だったのかもしれませんが、私はニュージーランドへ出発しました。

ニュージーランドでは、最初の半年間はただ毎日が過ぎていくだけで、自分が成長している実感もなく、単調な日々を繰り返していました。英語もままならず、現地の人との交流も少なかったため、自分の成長を実感することもありませんでした。しかし、留学生活が後半に差し掛かる頃には、少しずつ自分の英語力が伸びていることに気づきました。何気ない会話が理解できるようになり、言いたいことが少しずつ伝わるようになりました。このちょっとした体験が自信となり、英語を学ぶことを楽しめるようになりました。

留学を経験して、「英語教育をさらに深く学びたい」「自分の力をもっと高めたい」という気持ちが強まり、大学卒業後は迷わず大学院へ進学。しかし、大学院で学ぶうちに、自分には「実践」が足りないことを痛感しました。そこで次に選んだのが、再びニュージーランドでのワーホリへの挑戦でした。

ワーホリ中は、まずオークランドでツアーガイドの仕事をしました。日本人の観光客を案内し、ホテルのチェックインや空港でのサポートなど、現地の人々とやり取りする機会も多く、英語を実践で使うことの難しさと楽しさを知りました。後半はクライストチャーチに移り、寿司レストランで働きました。毎日10kgもの米を炊きながら、異文化交流の面白さを感じました。タイ人のオーナーや地元のスタッフと働くことで、言葉の壁を超えたコミュニケーションの大切さを学びました。ニュージーランドでの生活は、最初は“逃避”から始まりましたが、最終的には確かな自己成長や探究の場になっていったのです。

英語は手段――“世界とつながる力”を育てる探究型教育、その基盤は異文化での挑戦

留学とワーホリで得たものは、単なる英語力だけではありませんでした。特にワーホリは、教科書では学べない実践的かつ深いレベルの対話が求められます。その中で鍛えられた英語力と異文化への対応力は、確実に自分の成長につながりました。異なる文化背景を持つ人々と接することで、自分自身の考え方が大きく揺さぶられます。それまで当たり前だと思っていた常識が根底から覆されることで、新たな学びや発見が生まれました。

これらの経験は、帰国後のキャリアにも影響を与えました。最初の就職先となるIT企業では、日本と海外をつなぐ橋渡し役を担い、英語でのやり取りが必須の業務でした。例えば、海外のクライアントからの問い合わせやトラブル報告を受け、内容を正確に日本のエンジニアに伝えるといったコミュニケーションが必要でした。このときに役立ったのは言うまでもなく“異文化対応力”です。

その後は、学生時代から抱いていた英語教員の夢を、ついに実現することになりました。現在、高校生たちに英語を教えていますが、その中で“探究心”を持って学んでもらうことを大切にしています。ただ言語を学ぶのではなく、それを使って何を達成したいのか、どんな未来を描きたいのかを考えるよう促しています。英語は単なるスキルではなく、世界とつながる“手段・ツール”であるということを伝えています。実際に教え子の中には、カナダに留学した生徒もいます。海外志向の生徒がとりわけ多い地域ではありませんが、その生徒は自ら挑戦を選び、広い世界を見に行きました。

英語教師とは別の仕事としては、教育事業を運営しています。地域の子どもたちに探究型の学びを提供し、世界とつながる力を育てることを目指しています。ここでは、単なる知識の習得ではなく、社会課題に向き合い、解決する力を育むことを大切にしています。

このようにニュージーランドでの経験を、日本の教育現場で活かしています。留学とワーホリは、私にとって単なる海外経験にとどまらず、今のキャリアと教育事業を支える土台になりました。異文化での挑戦は、人生を大きく変え、日本でのキャリア形成に欠かせないものを与えてくれました。

留学とワーホリ、どちらを選ぶべき?
その違いとキャリアへの影響

「留学か、それともワーホリか?」の選択に悩んでいる人は多いと思います。その両方を経験した立場から言えば、それぞれ次のような特徴があると考えています。

まず、語学力を徹底的に伸ばしたいなら、留学が最適です。留学は、学校や大学での体系的な学びが中心となるため、英語を基礎から学び直し、アカデミックな環境で語学力を磨くことができます。手厚いサポートもあるため、安心して学べる環境も整っています。特に初めて海外に行く人や、語学に自信がない人には適した選択肢でしょう。

一方で、異文化の中で自分を試したい、リアルな海外生活を経験したいなら、ワーホリが向いています。ワーホリでは学校のサポートがない分、自発的に行動しなければ何も始まりません。現地で仕事を探し、住居を見つけ、日々の生活を自分の力で築いていく必要があります。その分、困難も多いですが、その経験が“生きた英語”や“問題解決力”を養ってくれます。

どちらもすばらしい経験ですが、留学は安全な環境での学び、ワーホリは自分自身で切り開く挑戦の場という違いがあります。私の場合、留学で英語の基礎力を培い、ワーホリで実践力を鍛えました。両方の経験があったからこそ、日本に戻ってからのキャリアに自信を持つことができました。

キャリア形成の観点からも、これらの海外経験は非常に有意義です。単なる語学力ではなく、異文化適応力や問題解決力が身につき、仕事でも即戦力として活かせる場面が多々あります。特にIT企業での業務では、海外のクライアントとのやり取りも多く、現地で鍛えられたコミュニケーション力が大きな強みになりました。

留学やワーホリを考える際に覚えておいてほしいのは、「それ自体が目的ではなく、手段である」ということです。海外に行くことで何を得たいのか、どんなキャリアを築きたいのかを考えることが重要です。英語を学ぶだけではなく、学んだ英語を使ってどんな社会課題に取り組み、どのように貢献できるのかまで考えることで、経験が一層意味のあるものになります。これから海外を目指す人には、ぜひ“何を得たいか”を見据えた選択をしてほしいと願っています。

留学・ワーホリ経験を就活で活かすための3つのヒント

現在は、高校での英語教員の仕事と、教育事業の運営を行っていますが、IT企業での経験もあり、多様な仕事を経験してきました。ここからは、すでに留学やワーホリを経験中の皆さん、あるいはこれから海外に旅立って留学・ワーホリをスタートさせる皆さんに、私自身の経験を基に「就活で留学・ワーホリ経験をどう活かすか」について、3つのアドバイスをお伝えします。

■就職活動のアドバイス①
――グローバル経験を具体的なスキルとして言語化する​

留学やワーホリの経験は、単に“海外に行った”という事実だけではなく、具体的なスキルとして言語化できるかどうかが重要です。特に、文化の違いへの適応力や異文化コミュニケーション力は、グローバル企業が求める資質の一つです。

例えば、ニュージーランドでのツアーガイドとして観光客の対応をした経験では、相手に合わせた柔軟な対応が求められました。また、シェアハウスでの共同生活では、インド人オーナーや現地の学生たちと生活を共にし、文化の違いを乗り越えた協調性が培われました。日本ではなかなか経験できない“異文化の中で生活する力”は、面接の場でも企業が求める「柔軟性」や「多様性への理解」を伝える武器になります。

ただ海外に行っただけではなく、何を学び、どう成長したかを具体的なエピソードとして話せるようにしておきましょう。

■就職活動のアドバイス②
――語学力を「実際に役立つツール」として使いこなす姿勢を示す​

語学はただ「話せる」だけでは不十分です。実際に仕事の中でどのように活用できるかを明確に示すことが大切です。私自身、IT企業での実務において、海外のクライアントやユーザーへの対応やエンジニアとのやり取りを英語で行ってきました。特にトラブルシューティングの場面では、正確な情報共有が求められ、留学やワーホリで培ったコミュニケーション力が大きく役立ちました。

ニュージーランドでのツアーガイドでは、日本人観光客の案内だけでなく空港でのチェックインやホテルでの手配など、現地スタッフとの連携は全て英語で行いました。こうした実践的な経験は、単なる“話せる”を超えて、業務で役立つ英語力としてアピールできます。

企業の面接では、語学力がどのように業務に貢献できるかを、具体的な経験を交えて伝えるとよいでしょう。

■就職活動のアドバイス③
――不確実性への対応力をアピールする!​

海外での生活は、日本では想像もつかないような不確実な状況が数多くあります。ワーホリ中、私はオーナーの都合でシェアハウスから突然の退去を求められました。しかし、その経験を“チャンス”と捉え、自ら北島から南島へ移住し、新たな仕事と生活を切り開きました。

また、ニュージーランドの現地から日本企業に対しての就職活動では、SNSを駆使して企業に直接アプローチし、内定を勝ち取る経験を積みました。日本の就職活動とは違い、全てが自己責任の中で動いていきます。そうした経験が、問題解決力や行動力を鍛える大きな糧となりました。

就職活動の場でも、企業が求めるのは“計画通りに動ける力”だけではなく、“予期せぬ事態にも対応できる力”です。海外で培った対応力は、確実にあなたの強みとなります!

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