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[職種研究] 言語聴覚士

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何をやる仕事?

「言語聴覚士」(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)は、「言語障害(ふつうに話せない・話が理解できない・文字が読めない)」、「聴覚障害(話し声や音が聞き取れない)」、「音声障害(声帯を失い声が出ない)」、「嚥下(えんげ)障害(食べ物をうまく飲み込めない)」といった症状に対応するスペシャリスト。
病院やリハビリテーション施設がおもな勤務先となる。

生まれつきの障害や、脳梗塞・脳卒中などの病気や事故などによる後遺症で、「失語症」や「先天性難聴」など話すことや聞くことに不自由がある人たちに対して、言語能力や聴覚能力の回復を目指してリハビリテーションを行う。

具体的な業務は、“検査”、“評価”、“プログラムの作成”、“トレーニングの実施”。まずは、患者の障害について詳しく調べ分析することが重要。

たとえば、言葉を話せなくなる症状には、心理的なものも含めてさまざまな原因がからみあっていることも多い。
さまざまな“検査”を行いながら問題の原因を探り、状況を把握して“評価”を行う。
その後、医師の診断や検査結果から治療方針を決定し、1人ひとりにあった“プログラムの作成”をする。

たとえば、「失語症」の患者には、読み書きのプリントやイラストが入ったカードを使って言葉を引き出すプログラムを、神経や筋力に問題があって発声がおぼつかなくなる「運動性構音障害」では、口を動かすなどの筋力トレーニングを中心とするプログラムを取り入れるといった具合に、“トレーニングの実施”を行う。

どんな能力やスキルが求められるか?

■「言語聴覚士」になるには、厚生労働省が行う「言語聴覚士国家試験」を受験し合格する必要がある。

■患者の年齢や障害の程度はさまざまで、状況に応じた対応が求められる。状況をしっかり判断できる洞察力が必要。また、くり返し説明や作業を行うことも多いので根気や責任感、使命感も求められる。

■患者や患者の家族はもちろん、医師や看護師などの医療スタッフとの連携も大切なので、コミュニケーション能力は重要。

■目に見える変化や回復までは時間がかかる。じっくりと長期間患者と接することで、反応や変化を見つけ出し、リハビリテーションのレベルを少しずつ上げていく粘り強さも求められる。