[就活用語集] 倫理憲章

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正しくは、「新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章」といいます。これは日本経済団体連合会（＝日本を代表する約1,600社・団体で構成される組織で、政治経済に大きな発言力・影響力を持った組織）が発表し、新卒者の採用を行うすべての企業に遵守を求めているものです。「学生が学業に専念し人格や能力を磨く環境を確保すること、そのために卒業学年に達していない学生に面接などの選考活動を行うことを自粛すること、正式内定日（＝10月１日以降）前に入社誓約書を提出させない」などを通して、学生の自由な就職活動を妨げたり、男女雇用機会均等法の精神に反する採用活動を一切行わないことを求めています。

なぜ倫理憲章が必要なのか

大学生の教養や知識、技術力のレベルが落ちていけば、それは、国際経済における日本の衰退と直結するのです。日本の未来を展望したとき、高度な教育環境が確保された中で、優秀な人材を社会に輩出し続けるシステムを維持することは、とても重要なのです。だからこそ、採用活動が大学の学問環境を荒廃させないように、採用活動に一定の縛りを設けていく必要があります。

そこで、2011年３月、学生が本文である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用広報活動を12月１日以降に開始することが決まりました。